赤ちゃんのうちから腸内細菌の数と種類を増やす

かつて出産は、家庭で、助産婦さんがやってきて行うのが一般的でした。
今ではそういうケースはほとんどなくなって、まず病院の分娩室で生まれ、一定時期までは病院で育てられるのが当たり前になっています。
どちらがいいかは簡単にはいえません。
お母さんの負担や、赤ちゃんの衛生、健康管理を考えれば、病院でしばらく過ごしたほうがいいかもしれません。

ただしその一方で、腸内細菌を早くたくさん増やして、腸を丈夫にするためには、早めに病院を出て、乳幼児期のうちにいろいろな菌をを体内に取り入れたほうが健康で丈夫な子どもに育つ可能性は高くなるといえます。

生まれてまもなくの赤ちゃんは、生後1年くらいまでは、ビフィズス菌を除くとなかなかたくさんの菌が定着しにくい状態が続きます。
そのために、腸内細菌の種類が少なく、うまく腸内フローラによる免疫が働きにくく抵抗力も低い、とても不安定な状態です。

そこで病院としては、何らかの病原菌に汚染されて、院内感染がおきてしまったら大変なので、徹底した衛生管理を行います。
赤ちゃんにしてみれば、ついて欲しくない菌を防ぐことができますが、反対に、ついてほしい腸内細菌からもシャットアウトされてしまう状態です。

家庭で生まれてそのまま育った子供ならば、いい菌も悪い菌も含めて、自分の体内に取り込んで、まだ幼児の間にどんどん腸内細菌の数や種類が多くなっていきます。

また、赤ちゃんが生後1ヶ月を過ぎれば、1ヶ月検診やお宮参りもあるころで、外出する機会が増えていきます。
病原菌の感染が心配という声もありますが、腸にとってはどんどん外出して、人と触れ合う事で多くの種類の菌を体に取り込んでいくことで、自分の腸内細菌の数と種類を増やした方がいいのです。

もちろん、不特定多数が集まるような人混みの中はどんな病原菌があるかわからないので、避けるべきです。
限られた人同志、例えば親戚の人と会ったり、近所の友達同士で集まったりなど、いろんな人と接触してたくさんの細菌を取り込むのが健康のもととなります。